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中小企業が大企業に勝るには?サーブコープのCIO、マーカス・モーフォレッジが提案する5つのアイディア

    サーブコープは1978年に創業以来、企業向けにオフィススペースやビジネスサポートサービスをご提供してきました。サーブコープをご利用いただいているお客様は大企業のプロジェクトチーム、スタートアップ企業など多岐にわたりますが、特に中小規模のビジネスを運営している企業様が大半です。そのためサーブコープは中小企業支援の分野でも長年の経験があり、エキスパートとして知られるようになりました。

    そこで、サーブコープのCIO兼セールスディレクター、マーカス・モーフォレッジがインタビューを受け、中小企業の特性を活かしながら実力を発揮していくための5つのアイディアをご紹介しました。今回の記事ではその内容を日本語でご紹介しますので、ぜひご参考にしてみてください!

    中小企業が大企業に勝るには?

    revised_how-to-beat-the-big-players中小企業支援のエキスパート、マーカス・モーフォレッジ氏

    過去10年間で、かつて大企業が誇っていた優位性の多くが失われ、徐々に中小企業にとって競合しやすい状況になってきています。

    インターネットの登場により、消費者が商品を探し、購入し、受け取るプロセスが根本的に変化しただけでなく、巨大な市場が開放されました。

    これにより、小規模のビジネスにとっても市場で競合するチャンスが増えています。初期経費が低額になり、アウトソーシングやクラウドコンピューティングが一般化してきたことで、中小企業にとってはハンディがなくなったどころか、分野によっては優位に立つことすら可能になったのです。

    では、中小企業はどのようにしたら大企業の上を行くことができるのでしょうか。ここでは、5つのアイディアをご紹介します。

    1. クラウドを活用する

    今日では誰もがただ同然で整えることができてしまうビジネスインフラですが、5年前なら多国籍企業が500万ドル(約3億9,100万円)も費やすことすらありました。

    しかし、クラウドコンピューティングのおかげで、ソフトウェアやインフラなどへの高額な先行設備投資の必要がなくなり、利用分の料金を支払うだけで上記同等の環境を整えることが可能になっています。

    コラボレーションツール、顧客関係管理ツールからPBX電話システム、ホスト型ドキュメントやEメールまで、今や中小企業はビジネス運営の必需品はほぼ何でも、非常に低価格で揃えることができる時代になりました。

    その一方で大企業は、「技術的借金」に追われている状況です。従業員の雇用やシステムへの多額の投資が、一生ついてまわる厄介事となってしまったのです。

    大手の競合他社の一歩先を行くには、彼らのしていることを、クラウドサービスを活用することで、より低コストで実現していけば良いのです。

    2. 頭を使う

    大企業と中小企業の争いはたいてい、資金と頭脳の争いと言えます。もし競合他社がその両方を兼ね備えている場合は厄介ですが、ほとんどの場合は、知恵を働かせれば(少なくとも)大企業がツールを駆使して得るものと同等のものを手に入れることができます。

    重要なのは、高品質な製品を手頃な価格で用意し、市場に顔を出すことです。それさえできれば、あとは自分の製品を顧客の目に触れさせることに集中するのみです。

    そうした意味では、検索エンジンが登場したおかげで、かなり公平な競争になってきています。以前は宣伝活動をするのに何百万もの大金をつぎ込まなければなりませんでしたが、今や、グーグルやその他の集積サイトのおかげで、わずかな費用でも効果を発揮することができます。

    中小企業は、サーチエンジン最適化(SEO)、アドワーズを使った活動や集積サイトを駆使することで自分の製品に注目を集めることができます。

    3. 得意分野をしぼる

    大企業はその経営基盤に深く依存しているのに加え、通常、一定の地理的領域に特化したビジネスを展開しています。

    大企業が取り扱っている地域以外のエリアにビジネスを広げることで、彼らの上を行きましょう。つまり、クラウドを活用して可能な限り幅広い市場にリーチするということですが、大手の競合他社が見過ごしていたマーケットやニッチ市場への進出に主力を注ぐということでもあります。

    ビジネス全体を“身軽に”にしておけば、大手の製品が力を発揮できない時にも、中小企業の製品は利益を生むことができるということを覚えておきましょう。

    4. アウトソースする

    コストを低く抑えるため、可能なものはすべてアウトソースしましょう。会議室、対外コミュニケーションや秘書サービスが必要な場合は、サービスオフィスやバーチャルオフィスを活用しましょう。また、マーケットリサーチ業務はElanceのようなサイトを利用してアウトソースしてみましょう。そして、コンピューティングの必要があればクラウドを活用しましょう。

    また、中小企業も、製品の流通・手配を大手企業並みに速く、また幅広くすることは十分に可能ですから、配達の行程も引けを取らないレベルにしておきましょう。

    成功している企業の多くは、成長しようとしたときに失敗します。アウトソーシングをすればコストを低く保つことができるので、早い段階で従業員を増やし過ぎるという失敗を避けることができます。

    まとめ

    現在、クラウドの登場により、中小企業と大企業の展望はあまり変わらないものになりつつあります。大規模な組織や複合企業は、クラウドを使いこなすつもりであれば自らの体制を適合させていく必要があるのですが、多くの企業はその実行に移ろうとしません。

    その一方で、無駄なく革新的な経営を行う中小企業は、得に小売や消費者向け製品業界において徐々にリードし、首位を奪っていくでしょう。

    クラウドは最近のトレンドですが、いずれは当たり前になっていくでしょう。ご自身の中小企業が確実にクラウド強化を進められるよう、しっかりと準備をしておきましょう。

    マーカス・モーフォレッジ氏は、サービスオフィス・バーチャルオフィスのソリューションをグローバル運営するリーディング企業、サーブコープのCIO兼セールスディレクターです。マーカスは世界中で何千もの中小企業と仕事をし、ロンドン、ドバイ、北京などの市場における”国際進出“に向けたサポート業務に携わってきました。

    それでは、よい週末をお過ごしください!

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