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ついにビールも透明に! 透明飲料がこんなに流行っているのはナゼ?

    透明な飲み物と言えば、「水」という概念が近年覆されようとしています。今年に入って、本来透明ではないはずの飲み物が立て続けに透明化され、話題になっているのをご存知ですか? まさに日本の飲料業界は、空前の「透明ブーム」。なぜ、各社がこぞって透明飲料を発売するのでしょうか。その理由を探りました。

    透明飲料が流行る背景とは?

    ヨーグルト、ミルクティ、カフェラテ、コーラ、ノンアルコールビール、そしてついにビールも透明に。ここまで日本で透明飲料が流行る背景には、2つの理由があるといわれています。

    ひとつは、「オフィスでジュースを飲むのは体裁が悪い」という消費者心理。

    世の中にはまだ、「ジュース=おやつ」という概念を持っている世代も多く、「お茶、水、コーヒー以外の飲み物をオフィス内や会議室に持ち込むのは不謹慎だ」という意見があるのだとか。

    また、市区町村などの役所でも「勤務時間中にジュースを飲んでいる」とクレームが寄せられることが多く、対応に苦慮しているようです。透明飲料はラベルを外してしまえば、水にしか見えないので、周りの目を気にせずに飲むことができます。

    出典:「奥大山のブルーベリーヨーグリーナ&サントリー天然水」新発売(2018年2月23日)

    もうひとつの理由は、ここ数年の健康志向や美意識の高まり。透明飲料にはカロリーゼロの商品が多く、また、無色透明のため、歯が着色しにくいといわれています。

    一方で、透明飲料ブームと同時に、炭酸水ブームも続いています。もともと炭酸水は、炭酸泉が豊富にあるヨーロッパで、生活習慣病の治療などでも飲まれています。また、炭酸の刺激で食欲が増進するとされ、長年愛飲されています。今年はさらに強炭酸も発売され、どちらの飲料が今後定着していくのか、注目が集まっています。

    透明飲料の火付け役とは?

    透明飲料が初めて登場したのは、サントリーから2009年5月に発売された、味がついた「天然水シリーズ」。そしてブームの火付け役になったのは、2010年発売のコカコーラ「い・ろ・は・す みかん」といわれています。

    飲料市場の調査・マーケティングを行う「飲料総研」によると、2017年の透明飲料の出荷数量は、3,420万ケース(24本入り)で、2007年の約15倍に成長しています。(参照:毎日新聞2018年6月6日記事

    海外事情を見てみると、2017年4月にスロバキアの企業「CLR CFF」がスロバキア、イギリス、アメリカで、世界初の透明なブラックコーヒーを発売しています。作ったのはコーヒー愛好家の兄弟で、歯に付着する汚れに悩まされ、開発したのだとか。日本の透明飲料マーケットとは少し事情が違うようです。

    透明飲料の製造方法を知っていますか?

    透明なミルクティを飲んでみると、水のように透明なのに、表記されている通りミルクティの味がして不思議です。透明飲料はどのように作られているのでしょうか。

    この透明飲料は、「高濃度アロマ抽出製法」という独自の技法が使われています。たとえば紅茶であれば、紅茶の茶葉を水蒸気に十分接触させた水蒸気を集めます。その水蒸気を液体に閉じ込めれば完成です。

    乳性飲料は、乳由来の透明素材であるホエイを乳酸菌で発酵させて使用することで、透明でコクのある味わいを実現しているのだとか。飲料を透明にするための新たな技術が生み出されていることがわかります。

    透明なノンアルコールビールも登場。オフィスで飲むのはあり?

    2018年6月、国内ビール大手4社として初のペットボトル入り透明なノンアルコールビール味飲料「オールフリー オールタイム」 が発売。“いつでも、どこでも、自由に楽しめる”というコンセプトから、職場でも気兼ねなく飲用できるように設計されていることで大きな話題を集めます。そこで、再度議論に上がるのが、ノンアルコールビールをオフィスで飲むことの是非です。

    透明とはいえ、ビールと名のつくものをオフィスで飲むのは躊躇してしまいそうですが、株式会社エコンテの2015年の調査によると、ビジネスパーソン400名のうち、4人に1人がオフィスでノンアルコールビールを飲んでも良いと考えていることがわかります。

    出典:株式会社エコンテ「ノンアルコールビールに対する意識調査」

    オフィスでノンアルコールビールを飲むことに賛成している人の6割が「息抜きやリラックス」を理由にしていることから、今後は、ノンアルコールビールはOKという、自由な職場を支持する人も登場することが予想されます。

    透明飲料の飲み比べが話題となるなど、見た目と味の意外性・ギャップから注目を集めている透明飲料ですが、オフィスで好きな飲み物を自由に飲みたいというユーザー心理は、決して無視できないニーズです。オフィスでのリフレッシュ方法のひとつとして、続々と登場しているユニークな透明飲料を活用してみては。

     

     

     

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