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起業するなら覚えておきたい、相手の信頼を確かなものにするコミュニケーション術

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業務の高度化、専門化が進展するに従い、様々な分野のスペシャリストが誕生し、職種の細分化、専門化も進んでいます。また、コストの削減、リスク負担の軽減などのため、業務のアウトソーシングも一層進んでいます。

こうした状況を背景に、ひとつの事業に極めて多くの企業やスペシャリストが関わるようになりました。従来の取引関係の枠組みを超え、多様な業界・業種から人が集まり、それぞれの専門性とスキルを出し合いながらひとつの仕事が進んでいくことが通常になっています。

その中では、他業種の人、他社の人、そして初対面の人と組んで仕事を進める機会が、圧倒的に増えているはずです。同じ会社の他部門の人であれば、何かトラブルがあっても〝あとでフォローする〟ことができたり、間に誰か入ることがしやすいのでしょう。

しかし、他社の人となれば、話は別です。他社の人と初めて組んでひとつの仕事を仕上げるプロセスは、ある意味〝一発勝負〟と言えます。求められている業務を確実にこなすことは大前提で、その上で、共に仕事を進めている者としての適切なコミュニケーションも必要になってきます。

ICT化のおかげで、対面することなく意見を交わし、意思決定する機会も増えてきました。また、グローバル化のおかげで、異文化をバックボーンにする人と仕事をする機会も増えました。

そうした環境の下で、相手からの信頼を得るコミュニケーションをどのようにとっていけばいいのか、極めて難しい時代になったと思います。

ところで、世の中にはあまたのビジネス本があふれ、コミュニケーションのとり方やら、人間関係の築き方やらについて、いろいろと教えてくれています。その中で、世界的に最も支持を集めている本といえば、やはりD・カーネギーの『人を動かす』になるのではないでしょうか(世界で1500万部以上を売り上げている)。

仕事における人間関係の重要性に最初に着目したのが、D・カーネギーだったと言っていいでしょう。それまで、一般的に「労働者一人ひとりがより努力することでより多くのものが生産できるようになる」と考えられていたものを、「職場における人間関係を改善することで生産を向上させることができる」と提唱したのが、D・カーネギーでした。そして、ビジネスコミュニケーションと言われる分野を確立していったのです。

そのD・カーネギーの『人を動かす』に、21世紀版が出ました。カーネギーの考え方を受け継ぐD・カーネギー協会が、デジタルメディアの時代に即したビジネスコミュニケーションのあり方をまとめた『人を動かす2』です。この本は、「今日の追い立てられるようなデジタル世界では、人がつながることの真の価値がしばしば効率の犠牲になる」などの現代的な問題意識をベースに、それでもなおカーネギー式の対人スキルが有効に働くことを語っています。

 

『人を動かす2』は、「信頼を築く十原則」として次のような原則を挙げています。

1.   議論しない

2.  「あなたは間違っている」と決して言わない

3.   間違いを潔く認める

4.   親しみをこめて話しかける

5.   共感を得る

6.   手柄をゆずる

7.   人の身になる

8.   気高い精神に訴える

9.   物語を共有する

10.  対抗意識を刺激する

 

よく語られているようなことも含まれていますが、カーネギーらしい新鮮な視点もあります。

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カーネギーの原則は、「思いやりとか共感の力といったソフトスキル」を、「プログラミングや営業や設計などのハードスキル」と同等かそれ以上に重視していこうというものです。「なぜなら、能率が上がるかどうかも、共同作業がうまくいくかどうかも、儲かる商売になるかどうかも、すべて人間の努力や熱意や献身を必要とするから」だというのです。

強制力をともなって相手に影響を及ぼすことは、ある程度の成功を収めるかもしれませんが、「そうした影響力は表面的で長続きしません」。ソフトスキルを磨くことこそ、遠回りのように見えても、相手の信頼を得る近道なのでしょう。

※参照元:デール・ブレッケンリッジ・カーネギー『人を動かす(原題:How to Win Friends and Influence People)』

 

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