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「論理のピラミッド」を活用して話を組み立てる力を付ければ、仕事効率がグンと跳ね上がる!

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    5月12日の記事「周囲を巻き込めばどんどん仕事が上手くいく「巻き込み仕事術」6つのポイント」では、味方に付けたい相手を「理」と「情」の両面で説得する技術について触れましたが、なかでも、理屈で周りに理解・納得させる技術は、あなたのビジネスの強い武器となるでしょう。今回は、理屈で相手を納得させるための技術について考えていきましょう。

     

    理屈で相手を納得させるには?

    相手に自分の話を理解してもらえるかどうかは相手が頭の中であなたの話の組み立てを再現できるかどうかにかかっています。相手の理解・納得を得たいと思うならば、あなたは、筋の通った、話の構造がしっかりと成り立っている話をしなければなりません。

    話の構造をしっかりと組み立てるために有効なのが「論理のピラミッド」です。

    伝えたい話を下図のようなピラミッド型に組み立てることで、筋の通った、相手が理解しやすい伝え方をすることができるようになります。

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    まず、第一のステップは、あなたが伝えたいこと、話そうと思っていることを、細かく(できれば、ワンセンテンス単位で)切り分け、いったん分解してみることです。その上で、細分化された項目を、共通点があるもの同士にグルーピングします。

    グルーピングによって、伝えたいことが「整理」されるのです。

    次のステップでは、伝えたい項目を整理して作った各グループに、それぞれ見出しをつけます。見出しをつけることで、伝えたいことが「要約」されます。

    話がまとまっているかどうかは、「整理」と「要約」がきちんとできているかどうかにかかっています。伝えたいことの「整理」と「要約」が済んだら、「論理のピラミッド」に当てはめていきましょう。

    細分化された各項目は、具体的情報として一番下の段の小項目に入ります。各グループに付けられた見出しは、具体的情報を束ねる真ん中の段の中項目に入ります。

    ピラミッドを下から積み上げるように組み立てていき、一番上の大項目に結論(=あなたが最も伝えたいことの核心部分)を入れます。

    すると、①明確なひとつの結論が示され、②その結論に至った根拠が明らかとなり、③さらに、根拠を支える具体的情報が複数示されている、という構図ができあがるわけです。

     

    理屈で相手を納得させる話し方

    実際に話をするときは、ピラミッドの下からではなく、上から話をするようにしましょう。「私の考えは、◯◯◯◯です。そう考える理由は、◯つあります。まず第一に、………」という具合に話を進めれば、あなたの話を、相手が頭の中で再現しやすくなります。

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    もちろん、話の内容によって、ピラミッドの大きさは変わってきます。

    結論を支える根拠の数は、多ければいいというものでもありません。「私は、◯◯◯◯すべきと考えています。その理由は、8つあります」と話を切り出したのでは、相手はまとまっていない話だと感じると思います。一般的には、2〜4つの根拠にまとめるのが良いでしょう。

    また、ピラミッドの段数も、必ずしも3つがいいとは限りません。情報量が多い場合、「結論→大根拠→中根拠→具体的情報→具体的情報の元となるデータ」のような5段構成になることも考えられます。伝えたいことや持っている情報を「まとめる=整理、要約する」段階でピラミッドの段数が増えていくのは構いませんが、その全てを話そうとすることは避けましょう。詳細な部分については、「添付の資料をご覧ください」と言って説明を割愛するとか、質問が出た際に応えるようにするとか、あまり盛り込みすぎずに簡潔な話を心がけることも大事です。

    「論理のピラミッド」を使って話を組み立てることは、「論理的思考」の力を養います。ぜひあなたのスキルのひとつとして身に付け、周囲をどんどん巻き込みながら仕事を進めましょう。

     

    ※参照元
    →桑畑幸博『すごい結果を出す人の「巻き 込む」技術』(大和出版)

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