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グローバル社会のビジネスパーソンなら知らなきゃマズい!イスラム教の基礎知識

Muslim arabic couple inside big oriental empty modern building

世界で最もイスラム教徒の多い国がどこか、知っていますか?

正解は、インドネシアです。インドネシアの人口は約2億5,000万人ですが、そのうち約75%がイスラム教徒なのです。

もし、あなたが「イスラム教=アラブ」と認識しているとすれば、それは誤りです。ASEANの中だけでも、インドネシアの他、マレーシア、ブルネイはイスラム教の国です。ちなみに、イスラム教徒人口の多い国の第2位はパキスタン、第3位はインド、第4位がバングラデシュで、現在、世界のイスラム教徒総人口の3分の1が南アジアに住んでいます。

グローバリゼーションが進展する中、あるいは、訪日外国人が増え続ける中、イスラム教について、私たち日本人はもっと理解を深める必要があるのではないでしょうか。そこで今回は、ビジネスパーソンとして「最低限知っておきたい」イスラム教に関する基礎知識を紹介します。

 

■イスラム信仰の大前提

イスラム教徒には、「五行(ごぎょう)」と呼ばれる、以下の5つの“信仰の実践”が求められています。

  1. 信仰告白(シャハーダ)
    「アッラー(神)の他に神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒である」とアラビア語で唱える
  1. 礼拝(サラート)
    夜明け前・正午・午後・日没後・夜の1日5回、メッカの方向に向かって行う。金曜日にはモスク(礼拝堂)で集団礼拝を行う
  1. 喜捨(ザカート)
    所得のうちの一部をイスラム共同体に支払う
  1. 断食(サウム)
    ラマダーン月(イスラム暦の9月)に、日の出から日没まで食事や飲みものを断つ
  1. 巡礼(ハッジ)
    一生に一度はメッカのカアバ神殿に参拝する

 

イスラム教には、大きく「スンニ派」と「シーア派」という2つの宗派がありますが、宗派が違っていても教義に差はなく、「五行」は全てのイスラム教徒に共通するものです。

もちろん、イスラム教徒といっても信仰心の厚さは人それぞれですから、五行を厳格に守る人もいれば、そうでない人もいます。しかし、一般的に言ってイスラム教徒の場合、イスラムの教えと習慣が生活全般と密接していると考えていいでしょう。イスラム教徒と付き合っていくには、信仰についてよく理解することが極めて大事なのです。

 

■理解することで広がるビジネスチャンス

Arab on the street in summer

では、「イスラムの教えと習慣が生活と密接している」とは、具体的にどういうことなのでしょうか。

例えば、イスラム教徒は仕事中でも礼拝を欠かさないのが一般的です。

イスラム教の国でビジネスをする場合で言えば、会議中であっても礼拝の時間が来れば礼拝をすることを不思議に思ってはいけません。また、日本でイスラム教徒を雇ったなら、社内に礼拝をする静かな場所と礼拝に必要な小さな絨毯を用意する必要もあるでしょう。

私たちが考える仕事における合理性よりも、宗教心に基づく信仰の実践が優先するというわけです。

今では日本でもかなり知られるようになった信仰の実践に、「断食」があります。人により厳しさに差があり、厳格に教えを守る人は、日の出から日の入りまでの間、唾を飲み込むこともないそうです。

しかし、イスラムの教えでは、妊婦、病人、旅行者は断食をしなくて良いことになっているので、教えを柔軟に解釈する人は「イスラム教の国を離れていれば断食をしなくて良い」として、日本で暮らすイスラム教徒の中には断食をしない人もいます。

もう一つよく知られているのが、「イスラム教徒は豚肉を食べない」ということです。最近では、「ハラル」(または「ハラール」)という言葉もよく聞くようになりました。「ハラル」とは、アラビア語で「許された」という意味で、イスラム教徒向けに宗教的配慮を行った商品、サービスを意味しています。

イスラム教徒向けの宗教的配慮とは、豚だけでなくアルコール由来成分を含まないことを指しますが、その対象は食品だけでなく、食料原料、医薬品、化粧品も含まれます。さらに、それらの“ハラル商品”を“非ハラル商品”と混在させずに運んでいるかどうかも、「ハラル」の認証の対象になっています。

経済成長の著しい東南アジア、南アジアには、多くのイスラム教徒が住んでいます。グローバル化の進む昨今、いつイスラム教徒と一緒に働く機会があるかもわかりません。誤ったイメージにとらわれるのではなく、イスラムの信仰を理解して、ビジネスの機会の拡大につなげていくことが賢明と言えます。

 

※参照元
『週刊東洋経済』2015年4月4日号

Business b-ridge 「グローバルビジネス・コミュニケーションの秘訣 アラブ世界編」
http://www.businessbridge.jp/column/column19/

東洋経済ONLINE 「イスラム教徒を、日本のお得意客にしよう」
http://toyokeizai.net/articles/-/24314

 

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