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サテライトオフィスと支店・支社・営業所の違いは?目的や選び方を解説

    リモートワークの普及により、多様化された企業の拠点の設け方のイメージ近年はリモートワークの普及により、企業の拠点の設け方も多様化しています。

    サテライトオフィスや支店、支社、営業所など、選択肢はさまざまですが、それぞれ目的や特徴が異なります。拠点の目的や運用状況に合わせて最適な形態を選ぶことで、コストや業務の効果を最大化することが可能です。

    この記事では、各拠点の定義から導入メリット、選択のポイントまで詳しく解説します。

    サテライトオフィスとは?

    本社とは異なる場所に設けられるサテライトオフィスでリモートワークをしている男性のビジネスパーソンのイメージ

    サテライトオフィスとは、本社とは異なる場所に設けられるオフィスのことです。働き方改革や業務効率化を目的として導入されることが多く、レンタルオフィスやシェアオフィスを活用すれば、従来の支店・支社よりも低コストで運営できます。

    「サテライト(satellite)」は英語で「衛星」を意味し、本社を中心に衛星のように配置される拠点というイメージから名付けられました。従来の固定的なオフィス概念を超えて、必要に応じて柔軟に設置や撤退ができる点が特徴です。

    近年はリモートワークの普及で注目が高まり、通勤負担の軽減や生産性向上、災害時のリスク分散など、多くの効果が期待できます。特に、フレキシブルな働き方を求める企業や、地方展開を検討する企業にとって有効な選択肢となっています。

    ■関連記事:
    サテライトオフィスとは? 企業の導入事例やメリット・デメリットを解説します

    サテライトオフィスの種類

    サテライトオフィスは立地や目的に応じて、主に以下の3種類に分類されます。

    • 都市型サテライトオフィス: 都市部の駅近くや商業地域に設置され、営業活動や新規事業の拠点に適している
    • 郊外型サテライトオフィス: 住宅地や郊外に設置され、従業員の通勤負担軽減と集中できる作業環境を提供する
    • 地方型サテライトオフィス: 地方都市や観光地に設置され、地方創生やワーケーション、優秀な人材確保に活用される

    サテライトオフィスの契約形態

    サテライトオフィスは、大きく 「専用型」 と 「共有型」 に分類されます。

    契約形態特徴
    専用型
    • 企業が独自にスペースを確保して使用する形態
    • 自社や自社グループ専用として事業所内または別の場所に設ける
    • レイアウトの自由度やセキュリティレベルが高い
    共有型
    • 複数の企業や個人が同じスペースを利用する形態
    • コワーキングスペースやシェアオフィスなど
    • 専用型と比べて初期コストを抑えられる

     

    専用型は、企業が独自にスペースを確保して使う形態で、セキュリティレベルが高く、企業独自のレイアウトや設備導入が可能です。機密性の高い業務を扱う企業や、ブランドイメージを重視する企業に適しています。

    共有型は、複数の企業や個人が同じスペースを利用する形態で、コワーキングスペースが代表例です。初期コストを抑えながら、他企業との交流機会も得られるため、スタートアップや小規模企業に人気となっています。

    ■関連記事:
    サテライトオフィスの費用相場と内訳は?コスト削減や選び方のコツ

    支店・支社とは?

    サーブコープのレンタルオフィスを本店とはサテライトオフィスとして利用する企業の様子

    支店とは、本店とは別にその地域で営業活動や業務を行う拠点です。支社は本社と離れて事業や営業活動を行う拠点を指します。

    支店は本店の指示のもと営業や顧客対応、契約締結などが可能です。一方で支社は、支店よりも規模が大きく、権限や機能が本社と同等で、地域の事業戦略や人事管理など、自律的な経営判断を担うケースもあります。

    いずれも登記が必要で、責任者の常駐や本社並みの管理体制が求められます。そのため、人件費や設備投資など相当な運用コストはかかりますが、地域密着型の事業展開や顧客との信頼関係構築には欠かせない存在です。

    営業所とは?支店・支社との違い

    営業活動や顧客対応に特化した小規模のサテライトオフィスを利用するビジネスパーソン

    営業所とは、営業活動や顧客対応に特化した小規模な拠点のことです。営業担当者の活動拠点や商談スペース、簡易な事務処理、顧客窓口などの役割を担います。

    支店が本店の指示のもと、営業活動をはじめ幅広い業務を担う拠点であるのに対し、営業所は機能を営業面に絞っているため、少人数での運営が可能で、コストも抑えられます。

    また、支社は本社と同等の事業活動が行われるケースもありますが、営業所は統括機能を持たず、現場レベルで営業活動を支える役割にとどまります。

    登記が必要な支店・支社とは異なり、営業所はほとんどの場合、登記義務がありません。営業所は支店・支社と比べて規模が小さく、管理体制もシンプルなため、開設や撤退も柔軟です。全国展開や特定地域での営業強化を図る企業にとってコスト効率の高い選択肢となります。

    サテライトオフィスと支店・支社・営業所の違い

    各拠点形態の特徴を体系的に比較することで、企業の状況に適した選択が可能になります。以下の比較表で主要な違いを確認しましょう。

    支店・支社営業所サテライトオフィス
    主な目的事業拠点の拡大
    地域統括機能
    営業活動強化
    顧客対応窓口
    働き方改革
    生産性向上
    初期費用


    自社ビルや賃貸オフィスなどへの設備投資


    営業活動に必要な最低限の設備投資
    低〜中(※)
    レンタルオフィスやシェアオフィスなどの活用
    運用コスト


    家賃・人件費・設備費など総合的なコスト


    営業特化で効率化が可能
    低〜中(※)
    月額賃料(利用料)が中心
    管理体制
    • 支店長・支社長常駐
    • 労働環境の整備や勤怠管理なども、本店・本社同等の管理体制
    • 営業担当者が拠点責任者兼任も可能
    • 本社からのリモート管理が中心
    • フレックスタイム制など柔軟な出退勤にも対応しやすい
    人員体制複数部門の総合的な人員配置営業担当者中心の少数精鋭体制フレキシブルな人員配置が可能
    法的位置づけ営業所として登記が必要登記は不要なケースがほとんど登記は不要、契約ベースでの利用
    設置・撤退 手続きが複雑、コスト・時間を要する比較的柔軟な設置・撤退が可能短期間での設置・撤退が容易
    意思決定の権限一定の権限委譲あり: 地域戦略の立案・実行人事・予算決定権など限定的な権限: 営業活動に関する現場判断が中心本社での一元管理: 権限委譲は原則最小限、リモートでの指示系統
    適用業界・企業規模大企業(金融・保険・製造業、地域密着型サービス業)中堅企業(営業重視業界、BtoB企業) 中小企業・スタートアップ(知識集約型企業、IT・コンサル業)

    (※)契約形態によって変動あり

    サテライトオフィスは初期投資を抑えながら柔軟な拠点運営を実現します。一方で支店・支社は包括的な事業展開、営業所は営業活動の効率化に特化した特徴を持ちます。

    サテライトオフィスを導入するメリット

    現代の企業経営において、サテライトオフィスは多面的なメリットが得られます。

    従業員の通勤負担軽減

    サテライトオフィス導入の最大のメリットは、従業員の通勤負担を軽減できることです。

    従業員は、長時間の通勤負担から解放され、身体的・精神的なストレスが大幅に軽減します。通勤時間の短縮により、家族との時間を増やしたり、趣味や自己啓発に取り組んだりと、ワークライフバランスの向上が実現します。また、通勤ラッシュによる疲労がなくなることで、より集中して業務に取り組めるでしょう。

    企業にとっては交通費削減効果があり、特に都市部では従業員一人当たりの定期代を大幅に削減できます。特に規模の大きな企業ほど、年間でのコスト削減効果を得られるでしょう。さらに、従業員の満足度向上や、離職率低下による採用コスト削減も期待できます。

    人材確保・多様な働き方への対応

    サテライトオフィスは、企業の人材採用力向上と多様性促進に重要な役割を果たします。従来は通勤圏内に限定されていた採用対象が、地方在住者や育児・介護で制約のある優秀な人材まで拡大されます。

    特に、育児中の女性やシニア世代、障害を持つ方々にとって、フレキシブルな勤務場所の選択肢は就業継続の重要な支援となるでしょう。これにより、企業は多様な視点とスキルを持つ人材を確保し、イノベーション創出の土壌を築くことが可能です。

    さらに、都市部の企業が地方にサテライトオフィスを設置すれば、地元の人材活用と地域経済の発展にも寄与します。大都市圏から地方に移る「UIJターン」希望者にとっても、都市部の企業で働きながら地方で生活できる、魅力的な選択肢となります。

    BCP(事業継続計画)対策の実現

    近年の自然災害や感染症のリスク増大により、事業を継続できる体制を整える「BCP(事業継続計画)対策」が、企業経営においてますます重要な課題となっています。サテライトオフィスは、こうしたリスクを分散するための対策として効果的です。

    例えば、自然災害発生時、被災地域以外にサテライトオフィスがあれば、代替拠点として機能し、事業が継続します。新型コロナウイルス感染症のような感染症拡大時には、本社の人員密度を下げながら、分散された拠点で、業務の継続が可能です。

    こうしたリスク分散の取り組みにより、企業の事業継続性と顧客への影響の最小化を実現します。

    サテライトオフィスと支店・支社・営業所、どちらを選ぶべき?

    サーブコープ、TOHO日比谷プロムナードビルの絶景が見えるレンタルオフィス

    企業の成長段階や事業特性によって、最適な拠点戦略は大きく異なります。具体的な状況に応じた選択指針を整理し、戦略的な意思決定を行うことが大切です。

    中小企業・スタートアップの場合

    資金や人員が限られる中小企業やスタートアップ企業には、初期費用や運用コストを抑えられるサテライトオフィスが最適です。レンタルオフィスやシェアオフィスのサービスをサテライトオフィスとして活用すれば、オフィス設備、会議室、受付機能などが完備された環境を低コストで導入できます。

    また、将来的な事業拡大にも柔軟に対応が可能で、需要増加に応じて専用オフィスへの移行や、需要減少時の迅速な撤退も容易です。特に、テクノロジー企業やコンサルティング業などの知識集約型企業では、物理的な設備投資を最小限に抑えながら、全国の優秀な人材にアクセスする戦略として有効です。

    全国展開・営業拠点が必要な場合

    顧客との継続的な信頼関係構築や、地域密着型のサービスの提供が重要な業界では、支店・支社・営業所の設置が効果的です。特に金融業、保険業、不動産業、製造業などでは、対面での接客や、地域に根ざした拠点の信頼性が業績に直結します。

    支社を設置すれば地域統括機能により、複数県にわたる事業展開もスムーズに行えます。また、営業所はエリアごとの商談拠点として、顧客訪問の効率化と迅速な対応が可能です。

    ただし、支店・支社・営業所の設置には、人員や設備のコストがかかります。事業計画と照らし合わせて、市場規模や競合、収益見込みを確認した上で判断しましょう。

    ハイブリッド型の活用

    都市部では本社を維持し、地方ではサテライトオフィスを使うといった、複数の拠点形態を組み合わせるハイブリッド型を取り入れる企業もあります。

    バーチャルオフィスで法人登記をし、実際の業務に全国のコワーキングスペースなどのサテライトオフィスを活用するワークスタイルは、出張や移動が多いスタートアップに人気です。これにより、コストを抑えながら全国で機動的に事業を展開できるでしょう。

    また、業種や部門によって拠点戦略を使い分けるケースも、サテライトオフィス活用の事例のひとつです。営業部門は営業所、開発部門はサテライトオフィス、管理部門は本社といったように、部門の特徴に合わせた最適な働き方を実現しています。

    (まとめ)サテライトオフィス導入ならサーブコープがおすすめ

    サーブコープ、YANMAR TOKYOのエントランスにて対応をするレセプショニストのイメージ

    サテライトオフィスと支店・支社・営業所は、それぞれ役割や特徴が異なる拠点戦略です。働き方改革やコスト効率を重視する企業にはサテライトオフィスが向いている一方、地域に密着した事業展開を進めたい企業には支店・支社・営業所が適しています。企業の成長段階や事業内容、予算を踏まえ、最適な拠点戦略を選ぶことが大切です。

    サテライトオフィスの導入を検討されているなら、サーブコープのレンタルオフィスサービスがおすすめです。サーブコープは最新のAI技術を積極的に取り入れ、ビジネス環境の効率化と革新を推進しています。

    具体的には、電話応対や郵便・宅配便の管理をはじめ、翻訳・通訳、マーケティングリサーチ、資料作成、テレアポ業務など、幅広いビジネスサポートを提供しています。これにより、人件費の削減や業務効率化につながり、求人難の影響を受けることなく、時間とコストを大幅に節約できるでしょう。

    サーブコープは急速に変化する市場への対応に向け、柔軟で先進的なアプローチを提供し、企業の成長と生産性アップを強力にサポートいたします。

    働き方やビジネス環境の変革を目指す企業様へ。
    サテライトオフィスの導入を通じて、次の成長ステージへと進むための一歩として、ぜひサーブコープのレンタルオフィスをご活用ください。

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