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接待のプロに聞く!一流ビジネスパーソンになるために心得ておきたい究極の「会食・接待術」とは?

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ビジネスパーソンにとって、「会食」や「接待」は、社内外の仕事を円滑に進める上で重要な場です。うまく自分を印象づけたいけど、いつも空回りしてしまう…という人もいるのでは?そこで今回は、『かつてない結果を導く超「接待」術』の著者で、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんに、会食・接待術についてお話を伺いました。

思いやりの心を伴わないマナーは「儀礼」で「礼儀」ではない

― まず、マナーとはどんなものか教えてください。

マナーとは、相手の立場に立つことです。テーブルマナーのようなものをマナーだと思っている方が多いですが、これはエチケット、つまり作法です。マナーは、日本語では「礼儀」にあたります。まず、礼という思いやりの心があって、次に儀という型がある。礼がないマナーは、単なる「儀礼」でしかありません。

― 心が伴わないマナーは、型で終わってしまうということですね。

そうです。マナーには、マニュアルもルールもありません。相手に合わせて臨機応変に変えていくべきものです。会食や接待のマナーも、こういうときはこうしなければならないというものは、実はありません。
たとえば、「接待の最後に手土産を渡しましょう」といっても、人によっては迷惑になることもあります。大事なのは、相手を思う気持ちが先にあるということ。型をいくら覚えても、相手が望むものでなければ意味がありません。

普段からさりげなく情報収集。嬉しいサプライズで相手に印象づける

― 会食や接待を成功させるために、最も大事なことは何ですか?

事前準備です。お客様に気持ちよく過ごしていただくために、食事や手土産の手配、人数や場所のセッティングなどは、前もって綿密にプランニングしましょう。候補店には事前に一度足を運び、料理やスタッフの態度、化粧室などを自分でチェックしておきます。万が一のことがないよう万全を期すのがマナーです。

― 好きなものや苦手なものなどは、事前に聞いておいたほうがいいのでしょうか?

相手の方には直接聞きません。聞いたことをそのままやっても、当たり前で感動しませんよね?

「聞かずしてやる」というのが、一流のおもてなし。それには、普段のコミュニケーションがとても大事になります。

私は、普段から部下や秘書の方と仲良くなって、雑談や商談の中で偶然耳にしたことを覚えておきます。たとえば、ゴルフをしながら「栗が好き」とお聞きしたら、接待のときに、さりげなく栗の料理をお出しします。普段から相手の方に関心を寄せて接しておく、そこからよい接待はすでに始まっています。

役割分担&連携プレーでお客様を一人ぼっちにしない

― 会社だからこそできる接待法というのはありますか?

ご案内する人、オーダーする人、会計する人といったように役割分担をして、チームでおもてなしをすることができます。

― それぞれの仕事に専念できるので、接待の質も高くなりそうですね。

そうですね。人数がいると、誰かしらお客様についていられるので、担当者が席を離れたらお客様が一人ぼっち…ということもありません。

まず「想像力」。相手の喜ぶ顔をイメージしてから接待内容を考える

― よい接待にするためには、何が必要でしょうか?

接待には2つの力が必要だと、私は考えています。1つは相手の立場に立って、相手が喜ぶことをイメージする「想像力」。もう1つは、イメージしたことを実行できる「創造力」です。

― 「想像力」とは、具体的にはどのようなことですか?

相手が喜ぶ顔をイメージすることです。「こうなったら嬉しいな」とつい自分のことを考えていませんか?だから、失敗してしまうんです。相手の喜ぶ顔をイメージしないで、いきなり行動してしまうと、うまくいきません。まずは相手の立場に立って、相手が喜ぶことは何なのか、しっかりイメージしましょう。

― 「創造力」とは、どんなことが挙げられますか?

私は、おつりに新札を用意することをおすすめしています。そうすれば相手は、「自分のために、わざわざ時間と手間をかけてくれたんだ!」と嬉しくなりますよね。そのように「創造力」を働かせて、行動します。「想像力」があってはじめて「創造力」を発揮できる、ということを忘れないでください。

― マナーは相手を思いやる心であり、思いやる心は相手の喜ぶ顔を想像することで生まれるということですね。

はい。結局のところ、目に見えない部分がとても大事だということです。

― 最後に、会食・接待を成功させるための心構えを教えてください。

プロ意識を持ちましょう。マナーとは、自分ではなく、常に相手を思いやるという“意識”の問題です。最初から最後まで、心地よく過ごしていただく。これをいかに徹底できるかで差がつきます。

相手を思いやる心遣いは、いつか自分にビジネス上の利益となって返ってくるもの。本当の意味でのマナーを身につければ、接待もビジネスもきっと成功するはずです。

真のマナーを身につけ、本物のおもてなしができる一流を目指そう!

マナーは決まりごとではなく相手に合わせて変えていくもの、というのは新鮮な視点だったのではないでしょうか?想像力を働かせて相手を思いやることができれば、理想の接待も自然と見えてくるかもしれません。会食・接待がうまくいかないという人は、これまでのやり方を見直してみてはいかがでしょうか?

 


西出ひろ子プロフィール

マナーコンサルタント・美道家・ヒロコマナーグループ代表。ウイズ株式会社代表取締役会長 HIROKO ROSE株式会社代表取締役社長。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。著書に、28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)「マンガでわかる! 社会人1年生のビジネスマナー」(ダイヤモンド社)「入社一年目 ビジネスマナーの教科書」(プレジデント社)「かつてない結果を導く『超』接待術」(青春出版社など国内外で80冊以上。

 

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