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「サブスクリプション型ビジネス」の海外事例12選

    シェアリングエコノミーの拡大からもわかるように、現代の消費者は、「ものを所有することにはこだわらなくなった」と言われています。そこで注目を集めているのが、定額でものを利用できる「サブスクリプション型ビジネス」です。今回は、サブスクリプション型ビジネスとして参考になる海外事例をご紹介します。

    サブスクリプションとは?

    サブスクリプション(subscription)とは、直訳すると「予約購読」です。サブスクリプション型ビジネスとは「限られた期間だけ、商品・サービスを使用する権利を与える契約方式」を意味します。毎月決まったお金を支払う「月額課金」サービスなどが当てはまります。

    サブスクリプション型のビジネスは、雑誌の定期購読や家賃の支払いなど、限られた領域でしか存在していませんでした。しかし、サブスクリプション型ビジネスは業界や分野の垣根を超えて広がっています。

    海外のサブスクリプション型ビジネス事例

    サブスクリプション型ビジネスの海外事例を「映画・音楽」「車・家電」「フード・調理」「メイク・美容」の4ジャンルでご紹介します(2017年8月30日時点での日本現地における利用可否も記載)。

    映画・音楽

    ■Amazonプライム(日本利用・可)

    出典:https://www.amazon.co.jp/gp/prime/

    月額400円で、「Amazon」にあるさまざまな会員特典を受けられます。主な特典は、100万曲以上の楽曲が聴き放題になる「Prime Music」、3万点以上の映画・映像作品が見られる「プライムビデオ」、電子書籍が毎月1冊無料でもらえる「Kindleオーナーライブラリー」、ショッピングをする際、対象商品のお急ぎ便、お届け日時指定も無料になるなど、多数の会員特典が受けられます。

    ■MoviePass(日本利用・不可)

    出典:https://www.moviepass.com/

    アメリカで2011年から開始されたサービス。月額9.95ドルを支払えば、映画館で毎日1作品が見られます。iMAXや3Dといった特殊なシアターは対象外ですが、アメリカにある9割以上の映画館でサービスを利用できます。

    ■Spotify(日本利用・可)

    出典:https://www.spotify.com/jp/

    競争の激しい音楽ストリーミングサービスの分野で、世界シェアNo.1を誇るサービスです(2017年8月時点)。ユーザー数は1億人以上、4,000万人ものユーザーが登録しています。

    歌詞機能が使えること、PC用アプリの使い勝手がいいことなどが人気の理由です。利用料金は月額980円。7日間無料体験することもできます。無料プランにも利用時間や聞ける楽曲の制限がなく、気軽に利用できるのも魅力です。

    車・家電

    ■Book by Cadillac(日本利用・不可)

    出典:https://www.bookbycadillac.com/

    アメリカの高級車ブランドとして有名なキャデラックは、車のサブスクリプション型利用サービスを提供しています。月額1500ドルから、無期限で同ブランドのモデルに乗ることが可能です。

    ■GoPro Plus(日本利用・可)

    出典:
    https://jp.shop.gopro.com/APAC/subscription/gopro-plus-monthly/GoProPlusMonthly.html

    アウトドアなど動きのある場面での撮影に適したカメラ「GoPro」のサブスクリプション型サービスです。月額600円で撮影した映像が自動でクラウドサーバーにアップロードされ、パソコンやスマートフォンでどこからでも編集可能になります。

    ■Rentomojo(日本利用・不可)

    出典:https://www.rentomojo.com/

    インド初の、家電や家具などさまざまなものをレンタルできるサービス。標準的なレンタル期間は8ヶ月に設定されており、利用者は平均的に毎月30ドル程度を支払っているようです。

    フード・調理

    ■HOPSY(日本利用・不可)

    出典:https://sf.hopsy.beer/

    まるでウォーターサーバーのように、専用のディスペンサーにビールを届けてくれるサービス。ボトル1本につき22ドルの費用がかかり、ビールには2週間の賞味期限があるため、実質的なサブスクリプション型ビジネスとなっています。

    ■Pressed Juicery(日本利用・不可)

    出典:https://www.pressedjuicery.com/

    近年日本でも人気を集めている、コールドプレスジュース。利用者の好みに合わせてブレンドし届けてくれるサービスです。毎月12本/160ドルから60本/780ドルまで、自分の望むペースでジュースを楽しめます。

    ■Blue Apron(日本利用・不可)

    出典:https://www.blueapron.com/

    平均40分前後で調理可能なレシピと、計量された野菜を送ってくれます。買ってきたものを温めるだけの家庭が増えているアメリカで、手軽に手作りの夕食を楽しめると好評です。

    プランは、現在カップル向け、家族向けが用意されており

    ・2人分の食事を週3回、59.94ドル/週

    ・4人分の食事を週2回、71.92ドル/週

    ・4人分の食事を週4回、71.92ドル/週

    の3つとなっています。

    メイク・美容

    ■BirchBox(日本利用・不可)

    出典:https://www.birchbox.com/

    月額10ドルで毎月、肌質や髪の質、スタイルに合わせた化粧品のサンプルが5つ送られてきます。試して気に入ったものがあれば、オンラインショップですぐ同じものを買うことができるのが魅力です。

    ■Dollar Shave Club(日本利用・不可)

    出典:https://www.dollarshaveclub.com/

    毎月1ドルからの定額制で、カミソリと替刃が送られてくるサービス。利用者が刃の枚数を選べるのが特徴で、「いつでも頼めていつでもやめられる」という手軽さから寡占市場であったカミソリ業界への参入を果たしました。

    ■Scent Trunk(日本利用・不可)

    出典:https://www.scenttrunk.com/

    プロの調香師が選んだ香水のサンプルを3つ送ってくれるサービスです。費用は月額9.99ドルから。感想をフィードバックすると、次回から送られてくる香水に利用者の好みが反映されるため、より好みに近い香りが得られるようになるのが利点です。

     

    サブスクリプション型ビジネスが普及している海外では、さまざまなユニークなサービスが存在しています。消費者の嗜好が多様化してきている以上、ものを売って利益を上げる「売り切り型」のビジネスにこだわる理由はありません。自身のビジネスをサブスクリプション型で提供する方法はないか、一度考えてみてはいかがでしょうか?

     

     

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