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サードプレイスオフィスとは? 6つのタイプとメリット、導入事例を紹介

働き方改革の推進によって、“仕事をする場所”の概念は大きく変化しています。特に2020年はコロナ禍の影響でテレワークを導入した企業が一気に増え、今後はますます働き方が多様化していくと言われています。そんな中で注目されているのが、自宅でも職場でもない場所で働く「サードプレイスオフィス」の存在。本記事では、サードプレイスの意味を解説するとともに、サードプレイスオフィスの6タイプと導入するメリット、企業事例を紹介します。

サードプレイスとは?

「サードプレイス」とはアメリカの社会学者、レイ・オルデンバーグが提唱した概念で、人々にはファーストプレイスとしての“自宅”と、セカンドプレイスとしての“職場”や“学校”以外にも、居心地のいい第3の場所が必要という考えのもと生まれた言葉です。

サードプレイスはスターバックスが広めた?

実はその「サードプレイス」を広く知らしめた立役者は、米国の大手カフェチェーン「スターバックス」だと言われています。利益追求のため回転率を優先する一般的な飲食チェーンとは違い、あえて客が長時間滞在したいと思うようなサービスを積極的に提供。コーヒーを飲む場所というだけでなく 、サードプレイスとしての“くつろぎの空間”をコンセプトに掲げたのです。

サードプレイスオフィスとは?

そしてそのサードプレイスの概念を、働く場所にも応用したのが「サードプレイスオフィス」。会社のオフィスや自宅というのが「働く場所」の前提でしたが、日本でも働き方改革や新型コロナウイルスの影響でテレワークを導入する企業が増え、「オフィスに出社して働く」という当たり前が見直される機会にもなりました。そこで、職場でも自宅でもない、居心地が良く働きやすい「サードプレイスオフィス」の存在に注目が集まるように。

サードプレイスオフィスの6タイプとメリット

では、サードプレイスオフィスにはどんなオフィスが実際にあるのでしょうか。6つのタイプに分けて、それぞれのメリットを見ていきましょう。

会社はあるけどシェアオフィスを利用

スタートアップやフリーランスが利用するイメージの強いシェアオフィスですが、最近では、会社の本社を持ちながらサードプレイス的な存在としてシェアオフィスを活用するケースも増えています。

特に目立つようになったのが、大企業のシェアオフィス利用。サードプレイスを導入する魅力は、“社内にはない出会い”が得られることです。人材獲得の手段になったり、新規事業での協業相手などが見つかったりするケースもあるようです。

自宅に近いシェアオフィスを利用

勤めている会社でテレワークが導入されたものの、自宅には家族がいて集中できない、インターネット環境が不十分なため仕事がしにくい、という声も多く聞かれます。そのため、自宅から近いシェアオフィスをサードプレイスとして利用する個人が増えています。

自宅と仕事を切り離すことで「オン・オフ」の切り替えになるうえに、自宅のように宅配が来たり、テレビをつけたりする誘惑もないので、仕事に集中しやすいのが強み。また、シェアオフィスにはWi-Fiや充電ケーブル、印刷機などのオフィス環境が整っているため、身軽に足を運べるというメリットもあります。

サウナなど施設に併設したシェアオフィス

また最近では、サウナやキャンプ場などユニークな場所にあるシェアオフィスも注目されています。たとえば、神奈川県にある「スカイスパ YOKOHAMA」は、2018年にサウナとコワーキングスペースが融合した施設へとリニューアル。

サウナで適度に気分転換をしながら、Wi-Fiや電源完備のスペースで仕事に取り組むことができ、サウナで身体を整えると集中力も増すと言われているため、サードプレイスオフィスとして人気上昇中です。

都会から離れたサテライトオフィス

働き方改革が進むにつれて、近年増加傾向にあるのがサテライトオフィスです。企業の本社や本拠地から離れた場所に設置するオフィスのことですが、コロナ禍の影響で、東京都心から地方に拠点を分散化させたいと考える企業にも注目されています。

地方にオフィスを設けることで、新たな事業のスタートや拡大が期待できるほか、その土地の優秀な人材を確保できるというメリットも。また、自然豊かな環境でリフレッシュしながら仕事できるので、社員のメンタルヘルスの向上や仕事の生産性アップにもつながるようです。

バケーションを兼ねたワーケーション

コロナ禍における新スタイルとして注目度が急上昇しているのが、ワーケーションです。ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語で、リゾート地や観光地などの旅先をサードプレイスに、休暇を取りながら働くことを意味します。

業務時間外は休暇を楽しめるので適度な気分転換になるだけではなく、効率やモチベーションアップにもつながります。多忙な社員も、仕事を兼ねたバケーションなら長期休暇を取得しやすく、家族との時間を増やすことができるのも魅力です。

会社内に設置されたサードプレイス

サードプレイスオフィスは通常、屋外に設置するものですが、最近ではオフィス内に社員がくつろげるスペースを設ける企業も。たとえば、カフェスペースやバー、ダーツやビリヤードなどの娯楽施設を併設し、リラックスできる空間を提供。社員の気分転換になるのはもちろん、同僚や上司、普段あまり話す機会のない社員間のコミュニケーションの場としても、重要な役割を果たします。

サードプレイスを導入する企業の3事例

では実際に、どんな企業が導入しているのかも見ていきましょう。

① スノーピーク

アウトドアブランドのスノーピークは、ユニークなサードプレイスを提案しています。社内に自社のキャンプ製品を取り入れたスペースを設け、人工芝を敷き、焚き火台やキャンプチェアやテーブルを置くことで、アウトドアを楽しんでいるような気分で働くことができるようになっています。

② セールスフォース・ドットコム

また、和歌山県白浜町にサテライトオフィスを構えるセールスフォース・ドットコム。総務省の「ふるさとテレワーク」事業で整備された町営オフィスには、目の前に美しい海と白浜が広がり、自然に囲まれた環境で働くことができます。このサテライトオフィスの設置を機に、家族と白浜町に移住した社員や定期的にワーケーションとしてテレワークを実践する社員もいるそうです。

③ニチレイロジ

日本最大の低温物流ネットワーク、ニチレイロジは本社で働く従業員と物流センターの従業員が利用できる「サードプレイスオフィスSateco(さてこ)川崎」をオープン(2020年9月)。働く場所の自由度を高めるだけでなく、今まで交流のなかった部署間が交流することで、新しい発想が生まれるのではと期待しているという。

サーブコープのオフィススペースをサードプレイスに

サードプレイスオフィスの導入は、新たな人材確保や作業効率の向上、社員のメンタルヘルスの改善など、企業にとっても社員にとってもメリットが少なくありません。

サーブコープのレンタルオフィスやコワーキングスペースは、東京・横浜・大阪・名古屋・福岡の5都市に26拠点。サードプレイスとしてのオフィスを都心部にも地方にも展開していただくことが可能です。

すべての拠点は駅から近くアクセスも便利。自然の多い環境でリフレッシュ、というわけには行きませんが、会社でもない自宅でもない、もう1つの働く拠点としてぜひ、ご活用ください。

フリードリンクや高速Wi-Fiを完備。会社名で電話応対をする専任レセプショニストやバイリンガル秘書のサポートを受けることもでき、快適な空間で仕事に集中していただけるサービスも充実しています。

ぜひ、居心地の良いサーブコープのオフィスサービスを、サードプレイスとして検討してみてください。

参照:ニチレイロジ、現場と本社の交流目指す新オフィス

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