サーブコープブログ知識・ノウハウ【40代・50代の管理職400人に聞いた】 日本のビジネスマナー、ホントに押さえておくべき常識って?

【40代・50代の管理職400人に聞いた】 日本のビジネスマナー、ホントに押さえておくべき常識って?

日本においては、暗黙のルールとなっている慣例・慣習も多いため、常識的な振る舞いをしているつもりでも「非常識」「マナーがなっていない」と認識されてしまう可能性もあります。上司や初対面の取引先が重んじる暗黙の日本式ビジネスマナーとは一体…!?そこで、今回は40代、50代の管理職400人に、日々の仕事から夜の付き合いまで、押さえておきたいポイントについて聞いてみました。あなたのビジネスマナー、見られていることをお忘れなく!

シチュエーション別「日本のビジネスマナー」の押さえておきたいポイント

オフィス編

オフィス訪問時や会議などにおける複数のマナー項目について聞いたところ、過半数は「気にしない」と回答しました。最も気にする人が多かったものは「名刺」に関するマナーですが、それでも全体の4割弱程度。とはいえ、「名刺を渡したら、見ずにそのまましまった」(44歳/男性)というコメントをはじめ、「名刺を片手で受け取られた」(52歳/男性)「名刺を机の上に置きっぱなしにする」(42歳/女性)などを気にする意見も多数あり、受け取り方やしまうタイミングまでしっかり見られているようです。

一方、最も気にする人が少なかったのは「ノック」に関するマナー。気にしているのは全体の1割強で、「ノックの回数は3回が正しいことを最近知った」(43歳/男性)というコメントも。しかし、「会議室に入ってくる人がノックを2回していて、トイレと勘違いしているのではないのかと思った」(41歳/男性)など、人によっては厳しく見ているケースもあるようです。

さらに、「お茶出し」「席順」について気にするという人も、3割前後にとどまりました。ただし、「お茶を部下の後に出された」(55歳/男性)「上司より先にお茶を出された」(51歳/男性)などのコメントは多数。名刺交換の順番を気にするケースもあり、上司、部下ともに序列を重んじる傾向が強いことがうかがえました。

宴会編

社内の宴会について質問したところ、すべての項目で「気にする」と回答した人は30%以下という結果に。「外での飲み会を仕事の一環として引きずる方がおかしい」(男性/56歳)というコメントも多数あり、仕事とは違って全体的にマナーを気にしない傾向にあるようです。

しかし、「グラスが空いているのに飲み物を注がない」(45歳/男性)などの意見は非常に多く、「片手で酌をする後輩がいた」(43歳/女性)というコメントも複数ありました。飲み物関係で周囲に気遣いをすることは当然のマナーとなっているようです。

さらに、「乾杯の音頭を上位者にお願いしない」(52歳/男性)「乾杯時のグラスの位置を知らずに乾杯している人が多い」(43歳/男性)「背の高い部下に上から乾杯されたことがある」(49歳/男性)など、男性上司は乾杯に関しても上司に敬意を払うことを重んじているようです。

また、「会計時、支払う意思が全くない者がいる」(56歳/男性)「会計時に部下が財布を出さない」(43歳/男性)というコメントも多く、中には「会計になるとトイレに行く部下がいる」(44歳/男性)などのツワモノも。「部下が食事などの会計でお財布をださないことは気にならないが“ごちそうさま”のひと言がないと気になる」(49歳/女性)との意見もありました。上司が支払うことが当たり前になっていても、財布を出す姿勢やお礼のひと言を忘れずに。

一方、「無礼講を本気にする」(55歳/男性)ことを気にする上司も。「部下のためぐち」(50歳/男性)「断りもなく、たばこを吸った」(55歳/男性)「ずっとスマホを見ている」(42歳/女性)などを挙げる人もいたので、たとえ無礼講であっても常識の範囲で気遣いをしたいものです。

勤務態度編

かつての日本では「定時に帰宅する」「上司より先に帰る」は非常識とされていましたが、勤務態度についての回答を見ると、それらの暗黙のルールは過去のものとなっているようです。

「部下が定時に帰宅する」ことを気にする上司は22.5%、「自分よりも先に帰宅する」ことを気にする上司は10.5%という結果で、全体の9割程度は「仕事ができていれば早く帰っても問題ない」と回答しました。

「残業代欲しさに、仕事がなくても残業している部下がいる」(45歳/男性)「仕事を終わらせて定時に帰るのはかまわないが、同僚に仕事を押し付けているようだったので注意したことがある」(55歳/男性)「スケジュールを守れるなら問題ないが、守れないうちは指導する」(52歳/男性)などのコメントがあり、業務時間内や納期内に自分の仕事をきちんと終了させていることを重視するようです。

逆に、「営業・外回りから戻ってくるのが遅い」ことを気にする上司は34.3%と高めの結果に。「帰社予定時間より遅れるにも関わらず、事前に連絡しなかったことをきつく叱った」(49歳/男性)「外回りからの戻りが遅いと、事故などの可能性に不安を感じる」(47歳/男性)「報告がないので、外回りで何をしているのかわからない時がある」(49歳/男性)などの意見が。遅れること自体より、むしろ、報告・連絡をしっかりすることが求められていました。

その他には、「毎朝、出勤時間にかろうじて間に合って出社する新入社員がいる」(56歳/男性)「昼食後、午後の始業時間の13時に戻ってこない」(54歳/男性)などのコメントも。全体的に、勤務時間における本人の態度や姿勢は厳しく見られているようです。

どのビジネスマナーを残したい?廃止したい?

残したい、廃止したいビジネスマナー

残したいという回答が最も多かったビジネスマナーは「名刺交換」で、全体の86.5%という高い数字になりました。また、「役職に応じた席順」に関しては「残す」「廃止」がほぼ半々に。しかし、日本でビジネスをする際には、順番に座ってくれないと「誰がその場のトップなのか、役職の序列がわからない」というマイナス面も。席順は便利なシステムでもあるため、残したいと考える人も多いのでは?

世界に広げたい「日本のビジネスマナー」とは?

世界に広げたいビジネスマナー

日本の「名刺」文化を世界に広げたいと思っている人は61.2%で、他の項目と大差をつけて1位という結果になりました。

日本と海外の名刺交換マナーの違いについては、例えば以下のような違いがあります。

【名刺に対する意識の違い】

日本では「名刺は人なり」という考え方が浸透しており、名刺はその人の分身であるととらえられますが、欧米における名刺は「情報を把握するための紙切れ」でしかないようです。そのため、欧米では、うやうやしく相手の名刺を押し頂いて丁重に納めるという習慣はありません。

欧米においては、名刺交換よりも「最初の挨拶や会話中に相手から目をそらさないこと」が重要とされています。また、名刺にメモを書き込むことを失礼だとは考えない文化があることに驚かないようにしましょう。また、アジア圏では日本の名刺交換のビジネスマナーが主流となっていますが、韓国では日本以上に年功序列が重視されるので注意を。中国においては「もらった名刺をしまう」ことはタブーとされていないので、神経質にならないこと。さらに、イスラム圏では初対面で握手をしますが、右手で行うことが常識であり、「不浄の手」とされる左手を出さないように気をつけましょう。また、女性は握手をしないものなので注意を。

デジタル化が進む現代ではありますが、「名刺交換」の文化は、世界各国においても時や場所、相手を選ばず、ビジネスのきっかけをつくるための便利な挨拶方法だと言えるかもしれません。

まとめ

40代・50代の上司のみなさんが重視するビジネスマナーは実にさまざま。まだまだ日本においては、暗黙の慣行・慣習が残されていると言えそうです。あなたも知らず知らずのうちに相手を不快にさせている可能性があるかもしれません。しかし、ポイントさえ押さえておけば、逆に好感度をアップさせることができるとも言えるので、注意すべきところにしっかり注意を払い、あなたの仕事に役立ててみては?

【調査概要】

調査タイトル: 会社についてのアンケート

調査期間: 2014年10月31日~11月3日

調査方法: インターネットリサーチ

調査対象: 従業員10人以上の企業で働く40歳~59歳の管理職者400人

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