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グーグルやP&Gが社内研修で取り入れ、TIME誌も特集し話題となった「マインドフルネス」とは

記事53_1マインドフルネスという言葉をご存知ですか。これは自分の「今」の状態に気づく力を育む方法です。欧米ではその効果についての研究報告が盛んで、ストレス対処法の1つとしても医療・教育・ビジネスの各現場で実践されています。「今」の瞬間、自分が味わう体験に注意を向けて受け入れる。その概要や簡単な実践方法を知れば、いつでも習慣化することが可能です。

マインドフルネスを実践する一人として、俳優のヒュー・ジャックマン氏が有名です。「本当の意味で手にしているものは『存在すること』『明晰でいること』『耳を傾けること』だけなのですから。そういうわけで、瞑想はあらゆる面で私を助けてくれました。計り知れないほどに」と述べています。

1.発祥は東洋思想、そしてアメリカを経由

記事53_2「マインドフルネス」という用語は1979年、精神科医ジョン・カバットジン氏が考案したものです。アメリカの大学内でストレス低減プログラムに取り入れたことから始まりました。そのルーツはインドやスリランカで話されているパーリ語の「Sati(サティ)」の英訳です。仏教における瞑想概念のひとつを意味し、「念」や「気づき」と邦訳出来ます。つまり東洋に昔からある思想や瞑想方法を、米国流に取り入れたものです。宗教への傾倒や信仰とは関係の無いところで、比較的誰にでも実践が出来るというのが大きな特徴です。

有名なロックバンド「ビートルズ」のポール・マッカートニー氏は、以下のような言葉を残しています。
「私たち(ビートルズ時代)は瞑想にとても興味をもちました。そして瞑想は、試してみる価値があるように思えました。マハリシ(インドの現代超越瞑想の祖)は、とても話が上手でした。瞑想はとても簡単で、とても魅力的だと感じさせてくれました。」

2.TIME誌が取り上げ、優良企業が社内研修等に実践中!

記事53_32014年2月に「マインドフル革命(The Mindful Revolution)」というタイトルで、TIME誌が大きく取り上げ話題になったと言われています。グーグル社は瞑想とマインドフルネスを教える社内研修を開講し、今でも人気講座として半年待ち状態だそうです。またゴールドマン・サックス社、P&G社等、マインドフルネスを取り組む米国優良企業が後を絶たないようです。

3.マインドフルネスの実践方法

1)呼吸方法のポイント

記事53_4通常の呼吸では、まず無意識に「吸う」ことから始めると思います。そのため「吸ってから吐く」という順番になりますが、マインドフルネス及び東洋思想は逆に「吐く」ことから始めます。「呼吸」の字の通り、呼んで吸う。呼ぶとは、息を吐いてから吸うことを「呼ぶ」という意味から来ています。これは自然と理に叶ったことだと言えます。
例えば、食事はお腹が空いているから摂り入れるので、健康維持に関わってきます。お腹いっぱいにしてから、また空かせるという行為や、過剰に摂取すると無理があります。「お腹に意識を向けて吐いて吸う」の繰り返し、それだけに集中してみましょう。

2)瞑想をする

記事53_5瞑想と聞かされると、何か高貴なものや怪しい概念がよぎる方も多いと思います。人は常に思いを抱えて生きる動物ですから、睡眠中以外で心は空っぽに出来ません。マインドフルネスでの瞑想とは、心に浮かぶ現象やイメージはそのまま受け入れて、客観視することを指します。あるいは瞑想の最中に聞こえてくる外部の音や感覚も、そのまま感じ続けて構わないのです。静かに目を閉じ、ただひたすら呼吸することだけを意識して下さい。

映画俳優、映画監督として有名なクリント・イーストウッド氏は、瞑想について以下のように述べています。
「瞑想には、すばらしい効果があります。特に仕事をしているときに、その効果を実感します。なんであれ、他に依存することなく、自分自身でできるものを私は信頼します。瞑想によって、自分の力で自分を支えることができます。ですから私は40年も瞑想を続けてきたのです。(GQマガジン2010年3月) 」

3)あらゆる場面で応用ができる

代表的なマインドフルネスの実践方法は瞑想によるものですがそれだけではありません。他にも目的地を特に定めない歩行中の瞑想や、レーズンを用いてその感触や食感を順番に味わって今を確かめる方法、ただ好きな音楽に身を任せて踊る「ダーマ・ダンス」と呼ばれるものもあり、あらゆるシーンで取り入れることができます。

現時点で「マインドフルネス」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、生活のあらゆるシーンに取り入れることができ、実践によって著名人の言葉からもわかるように自身の能力を発揮していくのに大きく役立つこととなるはずです。ぜひ今日から、マインドフルネスを取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

※参照元
ヒューマンウェルネスインスティテュート
http://www.humanwellness-institute.org/
マインドフルネス – gooヘルスケア
http://health.goo.ne.jp/column/woman/kotoba/0120
グーグル、ゴールドマン・サックス・・・
なぜ企業はマインドフルネスに取り組むのか | HBRマインド
http://www.dhbr.net/articles/-/2779

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