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【副業ビジネスパーソン300人に聞いた】副業でどのくらい稼いでる?

business concept - business man run and jump on money stairs with blue sky background, asian male日本経済はアベノミクス始動を機に景気低迷から回復の兆しを見せている。そのような報道を耳にしていますが、「日本経済は依然停滞したままだ」と感じている人も少なくないでしょう。

そんな中、副業に活路を見出す人が増えているという話は聞いても、実際に副業をしているという人にはあまり出会わない、といった人も多いのでは?

そこで、今回はビジネスパーソンの副業の実態を探るべく、「現在副業をしている全国30~49歳の男女300名」を対象に行ったアンケートの結果をご紹介します。

副業を始めた動機は「全体収入を増やすため」が大多数

46_2まず、副業を始めたきっかけから見ると、上位を占めた回答が「全体収入を増やすため」43.3%、「自由に使えるお金を作るため」17.0%、「主収入だけでは厳しいため」12.0%と、現状の収入について不満や不安を抱えていることから副業を始めた人が多いと考えられます。

副業収入の中央値は30,000円

副業による1ヵ月の平均収入額を算出してみると、「66,132円」という結果が出ました。また、中央値は「30,000円」でした。

この中央値「30,000円」を時給1500円のアルバイトで稼ぐとすると、月20時間、週換算(月5週計算)ならば週4時間程度の就労ということになります。時給換算で計算すると、意外に副業に時間を割いていないと感じる人もいるかもしれません。

就労の業態によってはウイークデーのスキマ時間を使っている、休日だけを利用している、といった“効率的な稼ぎ方”も想定できます。ポイントは、そのような就業が可能な副業なのか、という点でしょう。

では、具体的にどのような副業をしているのかを見てみましょう。

46_3上位3位に入ったのは、「株式投資やFX」22.0%、「サービス系」21.3%、「事務系」19.7%でした。株式投資やFXならば、ウイークデーのスキマ時間を使った副業も実現しやすいと考えられます。隙間時間や自宅でできるものから、時間労働まで、さまざまなものがあります。

副業のメリット&デメリット

副業を始めたきっかけは現状の収入(生活)を補填するというため、という回答が最も多かったですが、副業に関してどのようなメリットとデメリットを感じているのか具体的な回答を見てみましょう。

savings, finances, economy and home concept - close up of man with calculator counting money and making notes at home【メリット】

「主収入だけで足りなかった分を補填できる」(33歳/女性/個人年収:200万円以上~300万円未満)

「時間を有効活用できる」(39歳/男性/個人年収:700万円以上~800万円未満)

「手軽に低リスクでやれる」(49歳/男性/個人年収:400万円以上~500万円未満)

「スキルアップできた。金銭感覚が身についた。確定申告のしくみがわかった」(46歳/女性/個人年収:700万円以上~800万円未満)

 

【デメリット】

「本業の会社とのやりとりが面倒」(35歳/男性/個人年収:1000万円以上~1200万円未満)

「手間がかかる割には収入が少ない」(34歳/女性/個人年収:300万円以上~400万円未満)

「睡眠時間や自由時間がなくなる」(45歳/女性      /個人年収:400万円以上~500万円未満)

「見つかったら本業をクビになる恐れがある」(46歳/男性/個人年収:400万円以上~500万円未満)

 

メリットに関しては、やはり金銭的な部分を挙げる回答者が多数でした。一方デメリットでは「本業との兼ね合いの難しさや煩雑さ」を挙げる人が多く見受けられました。副業収入の税務処理・確定申告への懸念も関係しているでしょう。

また、「あなたが現在行っている副業の税金対策を具体的に教えてください」という質問をしたところ、「年間(月間)◯円以上は稼がないようにしている」という副業で稼ぐ上限額を決めているという回答がありました。

これは、一般的に本業側で年末調整をしている会社員の場合は、「給与所得や退職所得以外の所得が20万円以下であれば、確定申告が不要」と言われているためと推測できます。

「自ら確定申告をするのは面倒だし、会社に副業がバレるのも困る…。だから副業収入は年間(月間)◯円までに…」。そんな考えの根底には、「副業はあくまで副業」「副業はローリスクローリターンが賢明」というビジネスパーソンの深層心理が反映されているようです。

以前、本業に軸足を置きながら、それ以外の活動に挑戦し、スキルアップを実現していく「パラレルキャリア」という働き方についてご紹介しましたが、今回の結果を見る限りでは、副業はスキルアップよりも現状の収入(生活)の補填、という考えがスタンダードと読み取れます。

 

【調査概要】
調査タイトル:生活についてのアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2015年7月15日~7月17日
調査対象:現在副業をしている全国30~49歳の男女300名(Qzoo会員)

 

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